私自身、四国こどもとおとなの医療センターという地域の最終拠点病院で、循環器科で送られてくる患者さんで、腎機能が悪い患者さんの治療には難渋していました。 医療センターの方針では、外来が多すぎるため、入院治療が終わった患者様については、カテーテル治療をしたりしてない患者様については循環器科では、紹介していただいた医療機関、もしくは飛び込みの場合は私自身が信用できる、私の前医長の開業医もとに紹介をしていました。
循環器専門医は、ただ血圧を下げるだけの医師はいません。 必ず、腎機能も意識して処方をしていますが、毎月「心不全になったから入院を」と送ってくる胃腸科の先生がおられます。 私自身、断ることはしなかったのですが、患者様はその先生との信頼関係があるし、紹介もとに患者さんを戻す、ことは非常に重要で、これをしない大病院の医師は、どこか欠落している部分があると思う次第です(そういった医師に今まであったことがありません)
しかし、私自身が、今後心不全を起こさないために、心エコーができないのであれば、体重、足のむくみ、採血検査で利尿剤の調節を、と細かく返事を書いても、全く読んでない先生もいて、困った経験があります。
たかが高血圧と思うなかれ、高血圧は心臓病や腎臓病になるリスクが非常に高く、自宅血圧を重視しない医師のもとでは、5-10年後の健康度合いが全く違う、と思う次第です。
降圧(血圧を下げること)に勝る臓器保護なし、という格言もありますが、それプラス、臓器保護をより重視した治療が高血圧には望まれるのです。
今現在の治療に疑問を持っている患者さんは当院に相談してみてください。 ひょっとしたら、腎機能、心機能を無視した治療が横行していることもある可能性もあるので。