ビジネス本では、「何でもトライしてみて、上手くいけばノウハウが分かってくる」という意見があります。
イチロー選手や三浦知良選手のような、一つのことだけをするのは、限られた天才のみ、という意見でした。
これは企業の企画ではいいかもしれません。 ただ、医師という職業は、「職人芸」だと私は思っています。
見切り発車で、したこともないことを「専門です」は論外で、ノウハウを学ぶ、、、患者さんを実験台としか思っていないように感じます。
医師にはその人の歴史があります。 さぼった医師が開業しても、何もできないので、流行りのものに手をだして、研鑽もしてないのに「専門です」といって、続けて行けばいずれ専門になる、という考えには賛成しかねます。
病院などで、多くの他の医師や重症例を経験しないと、応用がきかないからです。
心臓リハビリテーションは、循環器内科を開業するときに、実に簡単に「専門」と標榜することができる流行りの治療法ですが、本当にその医師が、開業する前に専門としていたかどうかが今後は問われると思います。 いくら期間がながくなっても、本当に軽症の人しか治療してはならないと思いますし(経験がないから)、軽症の人のなかにも重症が潜んでいる事に気づかないからです。