それは、テープ剤という茶色い薄いやつと、パップ剤という白い分厚いやつの2種類です。 最近はパップ剤のなかにも久光製薬の「モーラスパップXR」というシリーズがあり、従来より薄く、一度剥がれてももう一度くっつきやすい、というテープ剤とパップ剤の中間のようなものまで出てきました。 さて、私は湿布に関しては、「絶対に」ジェネリックをお勧めしません。 ジェネリック薬品の会社がおそらく湿布を作るのに慣れてないと思われ、添加物も怪しく、ジェネリックにした途端に発疹がでた人もいますし、剥がれやすいことこの上なし、ときたものです。 安物買いの銭失い、とはこのことだと思います。 私自身、苦い経験があります。 「湿布だしときますね」と他院で言われ、院内処方だったのか、お金を払って渡されたものが、サイズも聞かれず、テープかパップかも聞かれず、ジェネリックの聞いたことのないメーカーの(私が嫌いな)大きなパップ剤でした。 案の定、真ん中の張りやすくするための工夫もなく、すぐに剥がれるわ、効果は実感できないわ、でした。 医師なら出す薬まで説明しないと恨みを買うな、と思った反面教師がいたので、私自身は湿布を希望される患者様がいるときは、実物を用意しているので、どれがいいかを選んでもらい、サイズも聞いて、ジェネリックじゃないほうがいいですよ、希望されれば別ですが、と話しています。 もし良いジェネリックの湿布があれば教えて欲しいものです。 なぜ医師なのに知らないか? それはジェネリック薬品の会社は、情報を医師にもってきたり、製品紹介の会を開いたりしないからです。 患者さんが「ジェネリックにしてくれ」という気持ちもわかりますし「私は先発品でないと駄目」という意見もあります。 私自身は、ジェネリックは命に関わる薬の場合はジェネリックにしない方が、患者さんのため、だと思っています。 ちなみに、循環器領域で、何社かのコレステロールや尿酸を下げる薬が全く効果がない会社なら知っています。 当院の門前薬局にはそういったものは置いてないようですが、遠くから来てくださった患者さんが、違う薬局(大手が多い)で、「これは駄目だろ」というジェネリックになっているのをみると、その薬局は何を考えてるんだ、と苦々しく思います。
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