昨日、土曜日は診察を休診にして申し訳有りませんでした。 上記の研究会に講師として以前から講演をすることが決まっていたので当院通院中の患者様、また当院が休診と知らなかった患者様にはご迷惑をおかけしました。
さて、奈良県でも、外来心臓リハビリテーションをしている診療所は少ないようですが、今後「きっちりと重症例に対しても、病院で診療されていた」先生が、心臓リハビリでの開業を予定している、と懇親会でお話しがありました。
私が危惧している、「重症例を経験せず、『開業時にいきなり初めて心リハを専門に』」というのは、意味のない心リハ指導士の資格(医師に限る)をいくらもっていても、そこには安心して紹介はできない、というコンセンサス(みんなの意見)が奈良県でもあるようです。
慢性期の落ち着いている患者様に対しても、重症化したり、不安定になったときの対応などを、質問されましたが、全て答えることができました。 おそらく、開業してから勉強(患者さんが実験台となるクリニックですね、、、)という医師にとっては、答えることができない質問だと思います。
本当の意味での心臓リハビリテーションをうけないと、金額が同じでも、効果が薄い、という私の意見にもみなさんが同調してくれたと思います。
付け焼き刃の知識の心リハは、心エコーをしたことないのに、少し触っただけで「心エコー専門」と標榜したり、1ヶ月耳鼻科をして、「耳鼻科」で開業すると、メッキがはがれる、と私は思います。 あなたの祖父、祖母を、そういったところに紹介しますか? という質問に「しませんね」という解答もありました。
かかりつけ医は慎重に選ぶべきです… 特化した(それ自体が本当でない場合があります)専門のクリニックは、そればかりになるので、私の祖母、祖父が生きていたら、「絶対に」そこに紹介、と言われても、「断固」断ります。 それくらい、「開業時の売り」としての、特化した専門は、その後の患者さんの長生き度にとって、危ない、よくない、と思います。
「◯◯病院で心リハを研修したので開業した」に対しては、「何年ですか? 責任をもってですか?」と、外科医に手術件数を聞くように聞いてみたください。 医師の心リハ指導士で上記のように自分を大きくみせる医師がいるかもしれませんが、5-10日の見学なのです(国立循環器センターの先輩医師から聞いています)
では、どうやってかかりつけ医を選ぶのがいいのか?
①近いから ②判断に間違いがない ③現時点で最もいい治療法を説明され、自分自身でどの治療法がいいかを選ばせてくれるところ
④親身になってくれるところ ⑤診察の守備範囲が広いところ ⑥遊ばない医師
だと思います。 ①も大事ですが、私はそれ以外にたいして、毎日研鑽を重ねていく所存です。