心臓リハビリテーション

四国の心リハ学会をおえて(土曜日は休診にしてご迷惑をおかけしました)

31演題中、クリニックからの演題は7例で、6演題が私でした。 シンポジウムを聞いていると、「ここで困った心リハ」というのが各県2施設の大病院勤務の方、8名が発表していました。 ちなみに高知で外来心リハを始めたのは私(福田心臓・消化器内科)です。 それも、香川県で大病院で超重症例も経験したものを、持って帰ってきて始めたのです。 おそらく大病院とクリニックで、責任者として心リハを立ち上げたのは、日本では私だけかもしれない(当時)、というくらい珍しい存在が「私」です。 その私の考えは、一内科医として、心臓リハビリ(心リハ)、を診ていましたし、今もそうです。 「高知では外来心リハをしているクリニックが少ない」という発表があり、高知県では少ないかもしれないが、「質」が高い、と言って欲しかったと感じる次第です。 心臓病の人は「心臓、心臓」となってしまい、さらに医療従事者が「心臓、心臓」というのが、非常に危険です。 今は一町医者ですが、一歩先の心リハをしている自負があります(福田心臓・消化器内科にて) 人生で初めての大病が心臓の場合、5年間で早期の癌がみつかる、という発表は、癌を診ない循環器医師からはわからないこともあるかもしれません。 クリニックはかかりつけ医として、患者様を総合的にみるものなのです。 大病院では、かかる科によって、検査に偏りがあるので良くない部分がある、と大病院に勤めていて思っていました。 「ここで困った心リハ」では、クリニックの現状を話さないと、大病院の事情だけで終わってしまって、私にとっては残念な2時間でした。
それにしても、循環器の救急患者さんをリハビリして、受け皿がたくさんあるのがいい、というのは、少し考えが循環器脳になっていると思った次第です。 その他の病気もみるクリニックでの受け皿が大事、と私なら発表したでしょう。 循環器も内科の一科目に過ぎない、という考えを、浸透させないといけないな、と一町医者が考えさせられた(またも)学会でした。
「心臓リハビリテーションよりも大事なことはたくさんあり、それが、かかりつけ医。 循環器しかみず、心臓リハビリテーションだけしていればいいわけではない。 心臓以外もみるのが、かかりつけ医として、患者様のことを考えたクリニックです」