その他の疾患

「最終拠点病院」(それ以外は意味なし)で研修をして、循環器専門医であったとしても、何年専門科以外も診たか、が重要

私が主に修行したのは国立善通寺病院(現: 四国こどもとおとなの医療センター)です。 香川県を三等分すると、真ん中に位置し、最終拠点病院となっていました。 救急車を断ることはなく(許されず(場合によってはありえますが))、全ての疾患をみていました。 私はサマリー(患者さんの経過をまとめたもの)の提出が年間450件ありました。 ものすごく多く感じますが、半分は循環器科で、カテーテルのフォローで1泊の入院、なども多く(中にはものすごく大変な超重症患者さんもいるのですが)、200名くらいが、循環器以外の内科を見ていたことになります。 この患者さんの数、ものすごいことです。 主は肺炎です。 循環器内科医の中には(むしろ私が知っている多くの医師は)、救急で呼び出されるときの電話で「肺炎か心不全かどっち? 心不全なら行く」と言って、当直医を困らせます。 しかし放射線科も教えてもらっていた私からすると、心不全と肺炎のレントゲンやCTは鑑別がつきません。 私は当直をしていても、呼び出しのときでも「心不全か肺炎かの患者さんで」だけで、診るようにしていました。 なので人の倍働いていたとも思います。 実際に感冒→肺炎→心不全合併などは多いのです。 自分が上の立場になる前に、多くを吸収しようと思い、急性白血病以外は全て受け持ち、責任をもって主治医を5年間しました。 経歴に「〇〇病院 循環器 2年勤務」などありますが、四国こどもとおとなの医療センターで、5年第一線で働き、専門科だけでなく、内科全般をみることは、相当な根性が必要です。 集中治療室の全員が私の担当患者さんか、私が他科と一緒にみている患者さまでうまった、ということもありました。 身についたスキルも相当だと自負しています。 「肺炎はみない」循環器内科医はあとあと後悔、、、しないのでしょうね。 目指すところが違うのだと思います。 ただ、やってもないことを、専門家のように吹聴するのは絶対にしてはいけないと思います。