心臓リハビリテーション(心リハ)の「医師」が取得する資格「心臓リハビリテーション指導士」について、学会で定めた2年間以上の認定施設で研鑽し、試験を受けて取得する資格とされています。。 さらに、私は、この2年間は、急性期の病院で、心リハもしながら急性心筋梗塞を自身の責任で治療し、心エコー検査をし、そこで心リハをして、さらにその効果を重症例から軽症例までを診て、心リハはいい治療法だけども、限界もある、と感じた医師が取得するべき資格だと思っています。
実際に私は「心リハ」と「サムスカ」という薬は、循環器診療、教科書を変えた治療、だと思っていますが、やはり限界はあります。 いくら頑張って心リハを施行しても、ステント治療した部位が再度狭窄することもあります。 しかし、適切な心リハはその確率を下げることを説明し、運動療法を続けてもらいます。
また、近年、運動のしすぎ、これを「過負荷」といいます、が悪い、とされています。 重症例では大きな機械でどのくらいの運動がいいのか、や、軽症例でも大きな心リハ専用の機械がないと、過負荷かどうかが分からない、ではいけないと感じ、私は心臓カテーテルをした人は、心リハの大きな機械の検査、心エコーの検査を同時にしていました。 カテーテル検査がなくても、心エコー検査は必ず同時に自分でしていたので、エコー検査で、過負荷かどうかがわかるようになりました(論文として発表しています)
心リハの大きな機械は、患者さんのお金の負担もかかり、時間もかかる検査で、そんなにおいそれと何回もできません。 最近、心リハを卒業し、在宅で運動療法している人の糖尿病のコントロールが悪くなってきました。 運動中の脈を測ってもらうと、心エコー検査で推測した有酸素運動の脈拍を超えているので、少し遅く歩いてもらうことで、糖尿病のコントロールがよくなった例もあります。