心臓・血管の疾患

保育園の園児の健診にいってきました。

聴診器で心音を聞くのが最も大事です。 0歳児なども昔診に行っているときは、股関節もみていました。

それに加えて、耳腔鏡を使い、鼓膜や、外耳炎がないかどうかもみています。

聴診器も小児用を使い、見逃しがないようにしています。

100人診ると、1人は異常心音が聴かれることがある、と思っています。

その子供さんは心エコーをして、異常がない心音、かどうかを診ることにしています。

実際に、「心雑音がある」という紹介があり、「15歳まで言われ続け、音の正体は分からない」という方もおられましたが、その心雑音は、スティル雑音という、無害な雑音であり、年齢とともに聴こえなくなるので安心してください、と言うこともできました。

患者さんは病気を治すために病院にくるだけではなく、「安心」するためにくることも多いことが事実です。 「分からない」ということも、もちろん私も、誰しもがあると思いますが、その時は、その道の専門家に紹介できるかどうか、が最も大事だと思います。 患者さんの精神面も考える必要があると思いながら、日々の診療を心がけています。