かかりつけ医として、通院中の患者様に、どのようにがん検診をされているか聞くことがあります(当然のことと思っています) がん検診そのものを「絶対にしない」という方もおられます。 昔、私が胃のバリウム検査をしていて、胃にポリープがあるな、と思った方に、胃カメラをしたら食道癌がみつかって、胃のポリープは「胃底腺ポリープ」という全く問題ないポリープだった経験から、バリウム検査を勧めることはやめました。 胃カメラで昔つらい思いをされた方が多いのか、どうも一宮地区では胃カメラだけはうけない、という方が多いことも事実です。 開業して1年と1ヶ月が過ぎますが、当初、胃カメラを80例目まで悪性疾患のパーセンテージを調べていましたが、80例中4人が早期の胃がんと食道がんで、お腹を開けずに内視鏡で手術ができ、今も通院されています(腹部エコー検査をいれると、ものすごい人数の方が悪性腫瘍を持っていました)
地域性もあるのかもしれませんが、がん検診をうけることの重要性を感じています。
ちなみに、胃がんが発生しそうなヘリコバクター・ピロリ菌を除菌した後の患者さんで、100人胃カメラすると、1.5人が悪性腫瘍がみつかる、という報告があるので、80人で4人は多い数だと思った次第です。