消化器疾患について
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帯状疱疹と癌〜「内科」という標榜(看板)について知っておいて欲しいこと〜

 

皆様は帯状疱疹という病気をご存知でしょうか?

 

主には体幹の半分に10cm程度に帯状にポツポツと茶色い発疹が出てくる病気です。症状は発疹に加え、痛みが激しく出る事があります。

 

では何科にかかれば良いでしょうか?

私は内科だと思っています。ここでいう内科に循環器内科は入っていません。皮膚科でも良いのですが、標榜している名ばかりの「内科」ではなく、「がん」を調べる事ができる、「内科」です。

理由は、中年から高齢者で帯状疱疹になるということは、免疫力がおちているということを示しているからです。急に免疫力がおちる原因…我々は「悪性疾患」を考えます。

 

つい先日も、ご自分で「親戚がなった帯状疱疹やと思う」という60歳代の患者様がおられたので、ご説明の上、納得していただき、胃カメラ、大腸がん検診、そして腹部エコーを、帯状疱疹の内服薬を処方しながら施行したところ腎癌がみつかり、すぐに治療開始となりました。

 

開業して、一町医者となり思うのは、「帯状疱疹ですね、薬出しときますね」という「内科」は、とりあえず「内科」という看板をつけただけなんだと思う次第です。

これは自戒の念をこめて、今後も専門である循環器内科以外の修行も続けて行きたいと思います。

専門に特化し、開業するなら、とりあえず「内科」の看板だしてみました、には違和感を覚えます。とくに「専門性を高める」というのは、「内科」ではない気さえします。