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医師の楽な働き方

実は医師はなりたい職業としては常に上位になりますが、自殺率も高いほど体力的・精神的ストレスがあります。ただそういったストレスを避ける働き方があります。そして実は給料も悪くないいい方法です。給料の話ですが、昔ほど勤務医と開業医の給料の差はありません。むしろ開業をするリスクの方が強い時代です。勤務医の方が給料がいい、という時代になっています。それでも開業するのは? 理由は持論ですが、親が開業医だから、か、当直業務に嫌気がさしたから、の2つが大きな理由だと思います。3位に、自分の医療を形にしたくて地域貢献をしたい、がありますが、上記2つと重なることが多い理由で単独の理由はない、と思います。1-3位すべてが当てはまる場合もあるし、純粋に3位のことだのこともあるかもしれません。

楽な医師の働き方は、医療スキルを身につけなくても実践できてしまいます。つまり医療政策で医師数を増やすのはナンセンスなのです。

開業医の院長業は相当な精神的ストレスがかかります。体力的にも実はストレスがあります。 勤務医時代には考えもつかなかった、という後輩医師がいますが、1日中外来業務で準緊急の案件などをかかえると外来もまわらず大変です。ここでいう開業医は病棟をもたないクリニックのことであり、大病院の院長などは相当なストレスだろうと思います。

勤務医も地域の基幹病院で働いていると法律違反の当直業務で体力的にも精神的にも追い詰められることがあります。医師をやめたり、うつ病になったりする人をみてきました。

では楽な方法とは? それは勤務医で夜間の呼び出しがなく、当直があっても寝当直といって呼び出しがなく十分な睡眠がとれる病院での勤務をしながら、バイト業をする方法と、バイト専門として働く方法です。 まずは体力的なストレスがありませんし、もちろん責任能力を問われることは少なく精神的なストレスもありません。 あるとしたら、将来バイトの医師の給料が下がることが予想されるストレスですが、あと10-20年はまず大丈夫でしょう。

最近は研修医の給料も良く、待遇もいいようで、マッチングで研修先を決めてから就職するので、いきなりキツイ医局に入局や、キツイ基幹病院に就職することがなくなっているようです。 専門医を楽にとれる病院を選び、専門医をとった瞬間にバイト医に転身する、というのが東京を中心として流行っているようです。

専門医制度がおかしい、と思っている私ですが、地域の基幹病院でしか取得できないようにしないと意味がない、と思っています。

あとは基幹病院の医師数を増やす政策をとらないと、その病院で医療スキルを磨きたくても教える側の医師が少なくなれば、負の連鎖になってしまうことが危惧されます。 高知市は基幹病院(大学病院含める)の医師が身を削って医療をしているので恵まれた市なのかもしれません。 ただこれからはわかりません。 医療政策は現場の意見を取り入れながら慎重におこなってほしいと切に願います。