私は診て来た患者さん、症例、の数ではなく質の方が大事、だと思っていますが、数、はわかりやすい指標だとも思います。 つまり質よく(色んなことを検討・勉強しながら)、量(たくさんの患者さんをみることでパターンが分かる)を診ることが大事となってきます(ただ、どちらかなら、絶対に質、ですが)
量「だけ」を重視してきた医師に共通する悪癖があり、「今まで見てきたどれかのパターンに当て込む」ことです(そんな医師はいないと思いますが、、、)
質を重視してきた場合は応用が利きます。 例えば、私は心臓リハビリをしているときに、体力が落ちたな、筋力が落ちたな、と思ったときに「加齢」だろう、「家でサボっている」というステレオタイプの後輩がいましたが、私はここに「認知症によるアパシー(やる気がない)」「認知症によるてんかん発作が自宅でおきている可能性」「癌の存在」「糖尿病」を考えます。 知っているか知ってないか、だけ、かもしれませんが、ありとあらゆる可能性を考え、他の医師の意見も重要視しないといけない場合もあるし、家族に問い合わせることも必要でしょう。
医学は医療関係者のみのものではありません。 医療関係者は免許を持っているだけで、医療の知識は患者さんが上、ということもあってもいいはずです。 そういう説明を心がけたいと思っていますが、なかかな到達できない領域でもあります(そういう説明をしている医師を診たことがないので)