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医者が病院にかかるとき

それは、自分の専門が全く違う場合、です。 大きな病院内なら、他科の先生にかかるわけです。

先日、徳島県の精神科の先生の友人が「血圧が上がってきた。ケルロングでいいかな?」という相談があり、

「そんな薬はもう使われてない。 循環器内科にかかりよ」

ということで私の先輩の診療所にかかったところ、実は尿酸も高く、尿酸も低くするとされている、ニューロタンがだされ、

その後も測り方も指導してもらったみたいで、それだけでは血圧が下がらず、アムロジンが追加となり、尿酸も血圧も安定しているという。

私ならアバプロも尿酸値を下げるのでその薬なら、配合剤で2状飲まなくてすむけどな、と思いながらも、その辺は専門医の好みが出てくるところですが、ケルロング という発想は絶対に出てきません(ちなみに15年くらい前以上は流行ったこともある薬ですが、この薬を飲んでいて長生きできる、とか、臓器保護作用がある、だとかがないためすたれていったものと思います)

専門とするなら、その時代の最高の薬を提案できるのが常識だと思い、医学雑誌の購読や、論文を読んだり書いたりするわけです。 私自身は「書かないと、読めない、よって勉強にならない」という考えを教えられたので、あまり開業医ではしない論文を英文で書いています。 34歳で医学書を書いた、というのが私の自慢ではあるのですが、それ以降も論文を書き続けている、ということのほうが実は「継続は力なり」なのかな、と思っています。