昔は「高コレステロール血症」などと言われていた病気の名前ですが、今は、コレステロールが低くても、善玉コレステロールが低ければ、「脂質異常症」となります。
その勉強をしていたのですが、基本的には、クレストール、リピトール、リバロなどの「スタチン系」という薬を使います。 中性脂肪(TG)が高い人には私は、サプリメント的な要素がある「ロトリガ」を投薬していただきます。 世界で初めて「運動中の不整脈」を減らした、という論文を私が書いて、その威力を実感しているからです。 ただ、TGを下げるには栄養指導が必要なことが多いのですが、生活を変えないと、ロトリガで減少するTGは目標の値にとどかない場合が多いのです。 そこで、パルモディアという薬が14日しか出せない期間が過ぎたので処方をしています(全員、スタチン系で、足が痛くなった、などの方です) 1日2回ですが、酒飲みの方には1錠朝だけにしています。 しかしながら6ヶ月の処方でほぼ全ての人が目標のTG値を示し、善玉コレステロールが有意に上昇し、悪玉コレステロールも減少傾向になっています。 弱点は「スタチン系」と併用注意なことです。 また、論文上は、糖尿病患者さんの微小血管の血流をよくすること、心臓の細胞内にある酵素活性をコントロールする、とあります。 一番驚いたのは、心筋障害を表す心臓超音波検査の結果が改善されていることです。 ちなみに、ベザトールSRとの比較をみてみたのですが、全員が後発品ということもあり、あまり効果が期待できない、という結論でした。 ジェネリック薬品を否定するわけではありませんが、こうして統計解析をしてみると非常にわかることがあります。 ただ、ジェネリックのベザトールSRは安いので、それは魅力なことはいなめません。