答えは、その医師の育てられ方次第、また計画性をもって研鑽したかどうか、ですので、yes、ということになります。 さて徳島県では、「胃腸科・循環器科」など、普通に見かける看板ですが、高知県ではかなり少ないと思います。 私が消化器科を看板に掲げなかったのは「より心臓の方が専門だから」ということです。 今考えると「心臓・消化器内科」と父親の診療所、「福田心臓・消化器内科」のようにすれば良かったと思いますが、一宮きずなクリニック という名前を考えた時に、「なんでも見る」ということで、クリニック名に専門を掲げなかったのです。
さて、総合内科医に循環器を専門とする医師は漫画の中だけしかいないと思いますし、総合内科医は専門がないのが専門という特徴があります。 私自身は心臓カテーテル治療など、およそ開業しても意味のないスキルを高め、なおかつ循環器内科の中でも男性医師としてはやや珍しく「心臓超音波検査」と「心臓リハビリテーション」により重きをおいてきました。 元消化器内科であり、徳島大学の今はない第二内科に属していたので、そこから派遣された病院(四国こどもとおとなの医療センター)でも自分がどうなりたいか、を考えながら研鑽していました。 呼吸器科、内分泌内科(糖尿病科)、放射線科の先生がたに教えてもらいながら、循環器と消化器をしていました。
今はそういった研修が難しいのではないか? と思います。 もちろん本人のやる気と周囲の協力次第ですが。 まず中規模病院では最後まで診断をつけれないので無理です。 最終拠点病院での研鑽が必要です(私の経験上2年では無理です、身につきません。4, 5年しないと無理です)や専門科だけに属するのではなく、内科兼循環器科 で、 具体的には、外来の半分を 内科枠でみて、入院患者さんの半分以上が循環器の患者さんでないことが必須です。 最初は専門の先生と共診(一緒にみること、つまり主治医が2人という状態です)で経験をつみ、最終的には自分一人で見えるようにならないといけません。 ここまでが3年はかかると思います。
最後に、、、病院で寝ること、夏休みを人より取らないこと、標準の勤務より2倍働くこと、の3つが重要といえば、わかりやすいでしょうか? なにかあったらすぐに診に行き、自分も治療に参加し、自分が主治医になったり、自分の担当患者さんが急変したときなどに対応する能力をつけることがなによりも大事なことです。