その他の疾患

肺がんの検査

米国の最新の論文ではCT検査で検診をすると、癌の発見率が高い、と報告されています(米国ではレントゲンで肺がんの検診はせず、低被爆のCTで行います。今回は全く検診をしなかった例との比較です)

10年で少ない人数の差ではありますが、検診群が有利、という結果でした。

日本ではレントゲンが主体ですが、引っかかったらCT検査を行います。 結節(肺のポリープのようなものです)の大きさで次回のCT検査の間隔が決まっています。

私は放射線科でレポートを書いていたので、レントゲンで勉強して、CT検査で答えあわせをするという一般的な内科医の手順が間違いだと知っています。 まずはCT検査を見まくるのです。 そして、答えあわせはレントゲンです。 放射線科医はそうやって勉強しています。 なので、私がレントゲンを見るときはCT検査を思い浮かべる能力が身につきました。 何事も真剣にする、自分の分野だけをしない、ことが重要だと思う次第です。