糖尿病について

本気で良くしようとしてくれてますか?

私自身、自戒の念を込めながらですが、「患者さんは医師を信頼しているのに、その医師はその気持ちに答えてないな」ということを、今まで何度も経験してきました。 もちろんその医師は答えているつもりかもしれませんが、処方から伝わってくるものもあります。 また患者さんがその医師を信頼している理由に、その筋ではちょっと有名だから、というのもあります。 このちょっと有名だから、には大きな落とし穴があるように感じます。

かなりオリジナル(エビデンス無視)な処方が目立ちます。 また84日以上の処方が出されたら、糖尿病、高血圧を、本気で診てくれてない、と思ってください。 「途中で来るな」という処方です。 1ヶ月の処方なら、季節の変わり目などで、処方を変更することができますが(仕事の都合でも2ヶ月が限界の量で、具合が悪ければいつでも来てもらうようにするのが重要ですが、3ヶ月一括処方、はありえません)

「同じことをしても、結果は同じか、悪くなる」という格言があります。 医療側も情熱を持って創意工夫をしながら治療をしていくとともに、患者さん側の意識変容をうながして、共に病気に立ち向かう姿勢を作ることが重要だと思います。 が、権威を傘にして、処方だしてけばいいだろう、という姿勢では「治る」ものも治りません。

最近そういった患者さんを2人診ました。 やるせない気持ちになります。 自分の祖父、祖母も同じような扱いを徳島県で受けていたからです。