当院では定期的に勉強会をしています。 昔は注射で行なっていましたが、現在は内服薬でおこなえ、重篤な(危険な)副作用は報告されていません。 まだ内服薬のはっきりとしたデータは公表されていませんが、10人治療すると、10人中6-7人は完治、2-3人は治療後5年間は花粉症の症状がなくなる、1(-2)人は効果がない、という治療法です。 実に3−5年間の毎日の内服が必要で、1/10の確率で効果がないかどうかを予測はできないところが弱点です。 あとは、内服後最低1年間はアレルギーの薬も併用してもらう必要があります。
この治療によって、喘息が良くなったり、花粉症以外のアレルギーの発生抑制も期待できます。
治療前に7日かかるアレルギーの検査を血液検査でして、対象となるかどうかを決定しないと、治療できないこともあります。
この治療は開始時期が決まっており、10月から11月末に開始するのが適しています。12月でもいいとは思いますが、決まり事はありません。 ただ、2-3月など、スギ花粉がではじめている頃には治療を開始しないのが鉄則です。
最初の1週間は少なめの量を内服してもらい(最初に内服するときは、院内で30分症状がないかどうかを確認させてもらいます)、その後は通常量の薬剤を内服してもらいます。
この治療を行って良いのはキチンと勉強した医師のみとされていますが、そういったトレーニングをしていない医師が処方しているのをみて、当院で行うこととしました。
保険治療が効きます。 スギ花粉症で困っている方は今の時期の治療が適しています。
対症療法(アレルギーの薬など)で構わない、という方はそういった治療でいいと思います。 もちろん当院でも治療をしています。