「咳喘息」という概念は日本と中国が主流であり、米国ではそもそもそういった疾患の概念が、CHSに含まれるような記述がある。
長引く風邪には、喘息、好酸球性気管支炎、鼻炎、逆流性食道炎の4つがメインとされているも、どれも当てはまらない点があると、CHSを考える必要があるとされています。
咳喘息と同じく、吸入ステロイドが有効であるかどうか、が重要で、短期間の内服のステロイドも推奨されています。
私自身は、気管支炎を起こした後に、長引く咳(咳嗽)に対しては、抗ヒスタミン薬(アレルギーの薬です)と、気管支拡張作用を持った喘息に効くステロイドが入った(血液中にはほぼ移行しません)吸入薬、あとは咳、はつらい症状なので、咳止め(と痰切り)を処方するようにしています。
あとは喫煙歴などから、慢性閉塞性肺疾患、要は肺気腫、の存在がもともとあった可能性なども考えます。
まずは症状をとめないといけない、という原点で、その治療をしながら原因を特定していきます。 医師にとって、その場しのぎは許されない、と思っています。 (これは他の職業でも同じだと思います。 偉そうに医師だけ、といって不快にさせる文章になっていたら申し訳ありません。 どんな職業の方でもプライドをもって職務に全うしている、と思う性善説で私は思っていますが、そうでもない会社があるのは事実です。 医師でもそんな人がいます)