孤独が及ぼす影響は「皮膚の下に入る」 という知見です。 2016年の論文(Social relationships and physiological determinants of longevity across the human life span)でも、「社会的なつながり」と「心臓病や脳卒中、癌のリスク」の因果関係を証明しています。
その研究グループは「社会的なつながり」を「広さ(社会的結合)」と「質(社会的サポート)」に分けたところ、10−20代と60代後半以上の方健康には「質」、30-60代前半には「広さ」が必要とまとめています。
確かに若い世代と高齢者の、「引きこもり」と「閉じこもり」には、サポートが必要だし、仕事をしたり、子育てをしているときは、周囲の人との助け合いが必要になっていると思います。
医療だけではこういった問題は解決しないでしょう。 2000年に介護保険が始まりましたが、その前から私の父親である、福田善晴医師はこういった流れを予測して、福祉と医療をmixさせた街づくりを進めていました。 そしてそれは今も続いています。 偉大な父親ですが、「職員は家族」「困っている人は助ける」というスローガンを持ち続けており、私が最も尊敬する人物でもあります。 おそらく日本一、もしくは世界一の名医でしょう。 私はすこしでも近づけるようにまた、肩をならべて同じレベルで話ができるようになるのが昔からの夢であり、実現しようとしていることでもあります。 父親が偉大でなければ私は努力しなかったでしょう。 超えなければならない壁が高すぎるので、勉強し続けなければならないのは、辛いことではなく、「誇り」をもって研鑽できることです。