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当院から大病院への紹介の割合

当院は心臓内科(循環器内科)を主な標榜にしていますが、実際に大病院への紹介は、循環器疾患:癌:その他=5:4:1 と悪性腫瘍で紹介することが約半数の患者さんです。

心臓内科、はおそらく23年前に父親である、福田善晴が「福田心臓・消化器内科」として、日本で初めて(?)心臓内科を標榜したのですが、高知市の方から途中で「心臓内科」は前例がないから駄目、ということを言われました。 現在は、元に戻しているのですが、その理由は、国立循環器病センターが「心臓内科」を標榜したから、高知市でも問題ない、という判断をしたのかも知れません。 行政は本当に事なかれ主義だな、と思った次第です。 当時の責任者はとっくに違う部署に行って、責任はとりませんし、「当時は申し訳ありません」ということも言われません。 よって、私は「循環器内科」ではなく、行政に対する「心臓内科」を敵討ち(?)ではありませんが、最初から標榜するつもりでした。

当院では、乳がん、子宮がんの検査はできません(大腸カメラはついに他院でしたくない、という人のために1例しましたが、基本、便潜血検査や採血検査でひっかかった人に、福田心臓・消化器内科で、高知県では初めて導入した大腸CT(当時はそこでしかうけれない検査でした。現在はどこがしているか不明ですが)や大腸カメラをすることができます。 肺がん、腹腔内のエコーでわかる癌、食道・胃がん、(男性なら)前立腺癌の検査ができます。 早期発見が必要な癌には、乳がんと子宮がん以外は対応する体制をとっています。 肺がんに関しても紹介状代や診察代なしで、福田心臓・消化器内科でCT検査をすることで、癌の芽を経過観察することができます。

常々思っていたことですが、循環器疾患だけをみるなら、大病院でみて、普段の診療のかかりつけ医は、他科のクリニックがいい、と思っていたので、逆算して、循環器疾患は当然専門として、元々は消化器内科医でしたので、糖尿病内科や、悪性腫瘍にかんしては、消化器癌、(急性白血病のぞく)血液内科の癌の治療経験、膠原病に対する治療を大病院で、人の倍経験することで、研鑽が必要と思っていました。 それを形にしたのが現在のクリニックです。 循環器疾患に関してはもちろん、紹介をうけるときに循環器のクリニックがいいのは当然なのですが、そこで、大病院と同じ検査をするのであれば、「患者さんをトータルでみえない」と思っていました。