採血検査項目が少なすぎると、思わぬ自覚症状のない疾患を見逃す可能性があります。 何でもかんでも採血、が良いわけではありませんが、例えば当院に通院され、ちがう病院・クリニックで採血をした場合、その科の、例えば肝機能だけ、が採血がされており、それが定期的なら、患者様も何度も採血されるのは嫌でしょう。
しかし、内科的には、時にアルブミン、コレステロール、腎機能を測定しないと、糸球体腎炎を見逃す可能性があります。 成人の腎臓病は急速に悪くなるものや、原因が悪性疾患であることもあります。
実際に、紹介状を書かせていただいたり、検査結果をみて、「これではずっと診ていく私にとっては、患者さんの全身をみていることにならない」と感じた時は、他科の先生に依頼するか、一番良いのは、総合内科的な採血を私のほうで、たまにさせていただくことが重要と考えます。
そのことで、腎炎を何人も指摘することができます。 実際におこりうることなのです。
他科にもかかっていて、採血しているからいいや、では危ないこともあることを理解していただければ幸いです(もちろん、検査結果に内科的なものが入っていれば私のほうで採血することはありませんが、心臓病でかかっている患者さんに、心臓病のマーカーは、他科ではとりません(とっても説明が専門ではないのでできないので、急性疾患を除いて、循環器内科以外で測定するのはどうか? と学会でも提言されています)