その他の疾患

日中や睡眠中の酸素濃度

在宅酸素療法とういうものがあります。 肺気腫など、街で酸素を吸入をしている人を見かけることも時にあると思います。 歩いて息切れ、は心臓だけでなく、肺の機能の問題も多々あります。

酸素濃度が低いとますます肺の機能がおち、全身に酸素が行き渡らないので、多臓器不全も起こしますし、心臓の負担が増え、心不全の原因にもなります。

当院では、指先に酸素濃度を測定する機器をつけ(痛みはなく、値段は100円です)、血液中の酸素濃度を測定することができます。 寝ている時、また、日中の酸素濃度が危険な状態にある場合は、在宅酸素療法の適応です。 在宅、とはいっていますが、持ち運びでき、自宅内や屋外でも使用できることが重要です。 3割負担のかたで2万円、1割負担の方で7.000円と、高い、と、私自身も思いますが、取り扱いや機器の性能、自身の健康などを考えると、使用が望ましい方もたくさんおります。

例えば、癌もなく、やせてきた、羸痩(るいそう)状態のかたは、肺気腫が原因のことが多いのです。 早めに手を打たないと手遅れになることもあります。 この治療法は長生きにも関係して来ます。 報告上は、1年では長生き度に差はないものの、3年続けると治療をしなかった方と明らかに死亡率を下げることが言われています。
また、就眠中の酸素濃度の低下が睡眠時無呼吸の場合、2種類あるのですが、閉塞性といって、圧をかければ気道がひらいて無呼吸を防ぐことができても、心不全の方などでは、脳が呼吸をしなければいけない、という指令をださない、中枢性の無呼吸があり、心臓突然死の原因にもなり、酸素療法の適応とされています。