病院からのお知らせ

あけましておめでとうございます

大晦日昼前に、本の監修をしてくださる先生(教授)からの速達での校正部位や、手直しをするところ、書き直すべきと思われた部位を書いたものが届いたのと、東京の編集をしている方とのやりとり、スライド作りなどで、年越し蕎麦を家族で食べた以外は、部屋からでずに、資料を見直しながら、power pointとwordとにらめっこしています。 リライトをしている方にエコーのことを質問されると、非常に本が良くなってくるな、と思います。 当たり前と思っていたことが、心臓エコーをしてない方からすると、当然当たり前ではないので、自分では気づけない部分があり、「あぁ、そこで、昔、私もつまづいたなぁ」と思いながら書いています。

今年も、そういった、まずは人を治す、ことよりも、なぜ困っているか、という根本的な部分を解消しないといけないな、と思いながらも、心臓の本を書いていると、避けて通れないのが、「病気と付き合っていかないといけない」という考えです。 医者はその付き合い方を、うまく伝えることも大事だと思っています。

今年も皆様にとって良い1年でありますよう、心から願っています。
(きづけば年を越していた感覚ですが、大きな病院ではこういうブログはないので、当時のことを書きますが、私は12/31の朝8:31から1/1の朝8:30まで24時間、内科当直をしたことがあります。 ちなみに、当直とは、睡眠時間が保たれる程度の院内患者への対応ができる状態、ですので、まずは外来をすることや、もちろん救急車がどんどんくることは、業務に入っていませんし、当直手当しかつきませんが、患者さんには知らされないことで、ただ当然で通常業務の外来、院内の対応、救急車の対応などをするわけです。 当然、それが丸一日間ですので、通常業務より忙しく、急変するような容体の方を、限られた人数(といっても内科は私しかいません)の休日の当直業務をすれば、次の日も入院した人の微量な点滴の滴下速度などを変えたり、人工呼吸器の設定を変えたりしなければなりません。 今でもそういう仕事を、同じ年でしている友人もいます。 昔みたいに、内科全般と循環器(カテ、エコーも責任者、心臓リハビリはセンター長))をしながら研究も、というなら、できないでしょうね。 循環器だけ、それも、エコー(かカテーテル治療)だけ、で、心臓リハビリは人任せで、循環器内科以外の内科は他人に任せ、研究はしない、という条件ならあれ以上過酷なことはなかったので、恐らく戻れるでしょうね(現状をしらないので、偉そうなことは言えませんが、当時のの香川の国立病院(現: 四国こどもとおとなの医療センター)は、医療崩壊が進み出した頃でしたので、残ったものとしてはかなり応えました(うつ病になった医師何人もいたり、早く禊をすませたい、という思いの医師も多かったくらいキツかった、と客観的にも言われていますが、私にとっては、その環境がベストでした。 ぬるい環境で5年いても、その5年は、人間としてのQOLは高くても医師の技術習得にはマイナスでしかないわけですから))。 私がそうしなかったのは、開業するのなら、そういう状態になってしまうと、循環器しか視えなくなってしまうのが「嫌だ」と思ったからです。 もちろん、最近のトレンドの開業は、「細かい特化した」開業です。 好みの問題なのです。