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薬の「drug effect」と「class effect」の違いを意識されて、処方をうけていますか?

聞きなれい言葉だと思いますが、「drug effect(ドラッグ・エフェクト)」というのは、似たような種類の薬で、このカテゴリー別の作用を示します。 細かいのが「class effect(クラス・エフェクト)」で、同じカテゴリーの薬でも、作用が違う、という点です。

私は当然「ドラッグ・エフェクト」は意識し、さらに「クラス・エフェクト」を日々、論文や研究会、自身の研究結果などを意識して処方するようにしています。 というか、これは当然のことです。

例えば、ARBという血圧をさげる薬のカテゴリーがありますが、腎機能が低下している例には「アバプロ(イルべサルタン)」を使うようにしています。 他のARBよりも腎機能保護作用の論文が多いのです。 全てARBは同じだ、という考えは間違っています。

Case by caseで、その人にあった処方をするのが、当然だと思い、日々精進しています。 ただ、患者さまの考えも尊重しながら、はいうまでもないことです。