プロ野球選手などでは、自分の技術を他人に教える事は、いわば「個人事業主」である選手にとって致命的なことがあり、見て盗ませない事も大事かもしれません。 また教えることで、将来「コーチ」として自分を売り込むチャンスと考える選手もいるでしょうし、球団のオーナーはそういうところで「コーチ」として雇うかどうかを決定しているでしょう(コネなどもありそうですが)
さて医療業界において、「じゃあ、私がやっているのを見て、覚えてね」という人がいます。 私はそういう上司は間違っていると思っています。 最低限+役にたつ情報は共有し合うべきだと思います。 ちなみに、私の医療技術についても全てをさらけだすことは、めったにありません。 少しばかりの「コツ」は自分だけのもの、だと思っています、これはどの医者にも言える事だと思っています。
では、どこまで教えるか? それは、一応「全て」です。 自分だけのコツ、は教える必要はないでしょう。 その人の財産でしょうから。 「全て」というのは、患者さんが困らない、という点です。 また教え方も大事です。 叱って教える、などもってのほかで、自分の仕事を止めてでも、相談されたことが大事なことなら親身になって教えるべきでしょう。 大事かどうかは、相手の立場にたつ事が大事です。 私も急いでいるときなどは、イライラしてしまうことがあり、反省することもありますが、怒ったり、立場をわきまえない言動などは、職場の空気を汚す行為でしょう。
医療現場で、能力は抜きん出いても、好き嫌いの激しいことで有名で、「イチロー」(私は大ファンですが)のような選手ばかりだと、クリニックはなりたたない、と客観的に思います。 ちなみに「イチロー」のいた数球団全ては優勝経験が「ゼロ」なのはご存知の方もおられると思います。