もう随分前のことになりますが、2006年のヨーロッパ循環器学会に口述で発表する機会があり、徳島大学の医局の先生方とバルセロナにいって、英語で発表しました。 当時(今もですが)は留学もしておらず、英語は稚拙も稚拙で、考えられる意見に対して、30パターンの英文で答えられるように用意して、行きの飛行機は全く楽しめず、ピカソ美術館も私だけ勉強でホテルに籠っていた記憶があります。 さて、発表も無事(?)終わり、何とか学会会場で英語の発表を聞いていると、循環器学会なのに、「デンタル」という言葉がきこえてきて、どうも歯周病と心臓病の関係について発表があったようでした。
日本で、論文を読んでいると、心臓を栄養している血管などで狭くなっている部分から、歯周病菌が発見された、という発表や、歯周病を治療すると、体の微小な炎症反応が治まり、糖尿病がよくなるという報告もあります。 特定健診で、「年に一回、歯科にいっていますか?」というのは、こういう報告から来ているのです。
さて、余談になりますが、ワインは強酸性であり、一時間もあじわっていると、虫歯の原因である、酸触症という状態になってしまいます。 ソムリエの方は、とっくにしっていると思いますが、ワイン好きの方は歯に注意が必要です。
心臓・血管の疾患